角丸四角形: 1. オオクワガタのライフサイクル
   オオクワガタは、気候や食べているエサ、産卵した時期、又、オスかメスかによっても成長や活動期が大きく
   違ってきますが、ライフサイクルは大きく分けて、次の2つのパターンがあると考えられています。
・1年1化型(2年目で成虫になるパターン)
春から初夏にかけて卵を産みつけ、卵から孵化した幼虫は、
翌年の夏から秋にかけて羽化します。
      1年目             2年目              
4
5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6
7
8 9 10 11 12
  1令     成虫
    幼虫 2令 幼虫 3令幼虫  
繁殖活動            オオクワガタ♂
                                         
・2年1化型(3年目で成虫になるパターン)
  夏から秋にかけて産みつけられた卵は、孵化して2令〜3令幼虫になって1年目の冬をむかえ、翌年も幼虫は成長し続け
  2年目の冬を越し、3年目の夏に成虫になります。
        1年目             2年目                     3年目              
 
角丸四角形: 2. 成虫の飼い方
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5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4
5
6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6
7
8 9 10 11 12
 
成虫
  1令 幼虫 2令 幼虫 3令幼虫  
  繁殖活動  
                                                                   
     
  複数年生きるオオクワガタの成虫は、長い間飼育を楽しむ為にも、出来るだけ昆虫の暮らしやすい環境を
  作って下さい。
@飼育ケースに「バイオくぬぎフレーク」を入れます。
Aマットに水を混ぜます。水分量はマットを軽く握って
  固まり、指で押すと崩れる程度です。
Bそこに、加水した「ジャンボくち木」、「抗菌エサ皿」、
  「バイオゼリー」をセット下さい。
Cマットの乾燥防止に別売の「バイオウォーターL」で
  保水するとより安定した飼育が出来ます。
  又、別売の「ハエピタシート」使用でコバエを増やさ
  ない衛生的な飼育環境が作れます。
・基本は1つの飼育ケースで1ペアごとに飼育(ペアリング)して下さい。
 同じ飼育容器にオスを2匹以上入れると、ケンカをし死亡又は寿命が短くなる場合があります。
 又、メスを2頭以上を入れてもオスは相性のよいメス1頭としか交尾をしないこともあります。
・飼育容器は、直射日光があたるなど、高温になる場所は避け、温度変化の少ない場所で飼育下さい。
 (特に高い気温に弱いので、室温が30度以上にならないように注意下さい。)
・昆虫は非常に乾燥に弱いので、マットやくち木が乾燥しない様に、「バイオウォーターL」等で十分保水して下さい。
・クワガタも体に白いダニが寄生する場合があり、このダニは個体の体液を吸うと考えられているので、見つけたら
 水道水と歯ブラシ等で、こすり洗いして下さい。(たくさんダニがついたままにしておくと体が弱ってきます。)
角丸四角形: 成虫の越冬のさせ方
・10月中旬を過ぎ、寒い日が続く季節になると、活動が鈍くなりエサの消費量もだんだん少なくなり、マットやくち木の中に
 もぐり込んで、じっとしているようになります。このようになったら、越冬の準備をして下さい。
 越冬中は活動しませんので、飼育ケース内には加水した「バイオくぬぎフレーク」を夏場より多く入れ、その中に加水した
 「ジャンボくち木」を埋めこんで下さい。飼育容器は、温度変化の少なく、暗い場所に移します。(暖房を入れない部屋が
 良い)又、飼育容器の中のマットが乾燥しないように、時々湿り気を与えて下さい。
角丸四角形: 3.交尾・産卵のさせ方
角丸四角形: ※ブリーダーの中には、成虫を越冬させないで、ペアリング〜産卵を繰り返し行わせる為、部屋の温度を25度以上に保ち繁殖させている人もいます。1年間に子供はたくさんとることは出来ますが親虫の寿命は短くなります。
 ・ここからがオオクワガタ飼育の一番の楽しみです。
 ・基本的に成虫の飼い方でそろえたものと同じですが、産卵木(ジャンボくち木)を数本用意するところが違ってきます。
    又、ペアリングをさせる親虫は、羽化したばかりの若い固体よりも、羽化後半年以上たって生理的に安定した
  個体の方が成功率が高いようです。
1、産卵木(ジャンボくち木)を約3〜4時間おもりで浮かない様に水に浸け、
  その後取り出して5〜6時間日陰で乾かします。
2、水から取り出した産卵木(ジャンボくち木)の樹皮を、ナタなどでむきます。
3、次に飼育容器の底に4cm程度「バイオくぬぎフレーク」を敷きそこに
  加水した産卵木(ジャンボくち木)を2〜3本セットします。さらに「ジャンボ
  くち木」の上が少し出るくらいまで「バイオくぬぎフレーク」で埋め込みます。
4、あとは「抗菌エサ皿」「バイオゼリー」「バイオウォーターL」等をセット
  してクワガタ虫を1ペア入れて完了です。
角丸四角形: 4.産卵木から幼虫を取り出す
 ・産卵飼育用セットにクワガタ虫を入れて1ヶ月程度経ち、産卵木(ジャンボくち木)が穴ボコだらけになっている場合は、
  産卵をしていると考えて間違いありません。この場合成虫(オス、メスとも)を産卵飼育用セットから取り出し別の飼育
  容器に移し、さらに1ヶ月くらい待ち、卵が幼虫になってから産卵木(ジャンボくち木)を取り出して下さい。
 ・一度産卵したメスでもう一度産卵することもあるので、成虫(オス、メスとも)を産卵飼育用セットから取り出し別
  の飼育容器に移す時に、再びセッティング下さい。(ただあまり産卵を繰り返させると親虫の寿命が短くなります。)
 ・産卵を終えたメスは、体力回復の為エサを探し、自分の栄養が足りないと産んだ卵を食べてしまうこともある
  ので、栄養価の高い「バイオゼリー」等をエサ切れのないように与えて下さい。
テキスト ボックス: 小さなカップ
テキスト ボックス: ペンチ等で材を割って下さい。
1、取り出した産卵木(ジャンボくち木)の中に入っているであろうクワガタ
  の幼虫をマイナスドライバー等で少しずつ割っていきます。
(ちょっとしたミスで幼虫をつぶしてしまいますので、慎重に行って下さい。)
      2、幼虫を見つけたら、加水した「バイオくぬぎフレーク」を入れた小さなカップ
  等に移し替えて下さい。(卵が出てきた場合も同じようにします。)
3、「バイオくぬぎフレーク」を入れたカップの状態で、1〜2週間は問題
  なく飼育出来ます。
角丸四角形: 5.幼虫の飼い方
  一時的にカップに入れた幼虫を、その後どのように飼育するかで、成虫になるまでの時間や大きさに差が出て
  きます。ここでは代表的な2種類の方法を紹介いたします。  
角丸四角形: 菌床ビン飼育
  菌床ビン飼育とは、幼虫のエサとなる木くずにヒラタケなどのキノコの菌糸を植え付けたものです。
  菌床ビン飼育は、オオクワガタ等の幼虫を簡単に早く大きく出来ます。
 
1、菌床ビンの上側をスプーンで削り取り、穴を空け、幼虫を手で触れない
  ようにスプーンで移動し穴へ入れます。
2、幼虫を入れたらフタをして、なるべく温度変化の少なく暗く涼しい所へ
  置いて下さい。
3、3ヶ月ほどすると幼虫が白い部分(キノコの菌糸)を食べ、7割くらいまで
  白い部分を食べてしまったら、幼虫を新しいボトルに移しかえて下さい。
4、成虫になるまで、菌床ビンは約2本〜4本程度必要です。
 (オス、メス、の違いや個体の大きさにより菌床ビンの必要本数が
  変わります。)
    代わり  
  基本的には菌床ビン飼育と同じで「バイオくぬぎフレーク」をビンに詰めて飼育します。
  飼育になれてきたら、オリジナルのレシピで発酵マットを作ったりという楽しみもあります。
@「バイオくぬぎフレーク」を加水(手のひらでにぎって固まり、指で押すと崩れる程度)します。
A容量が1L程のビンを用意し、そこに加水したマットを入れて、棒で堅く詰めます。
  (この時、すき間が出来ないように、押し固めながらびっしりと詰めるのがコツです。)
又、ビンのフタには2〜3mm程度の穴を2〜3個空けて下さい。
角丸四角形: 幼虫飼育のアドバイス
・幼虫にさわる時は必ずビニールの手袋をつけるか、大きめのスプーンで幼虫を運ぶようにして下さい。
 (素手で幼虫にさわると、人間の手についている細菌が幼虫に移って死んでしまうことがあります。)
・幼虫は1つのボトルに1匹で飼育して下さい。又、ボトルは温度変化の少なく暗いところへ置いて下さい。
・蛹になる前に、前蛹(ぜんよう)という期間がありこれは、蛹になる準備段階の幼虫のことです。
 この時期に蛹室という蛹の部屋を作りはじめますので、飼育ビンを動かさないようにして下さい。
・蛹になったら蛹室をこわしたり、強い衝撃を与えないようにして下さい。
角丸四角形: 新成虫の管理方法
・羽化した直後の成虫はまだ羽根が柔らかい状態なので、羽化から1週間
 以上たってから取り出して下さい。 テキスト ボックス: 株式会社 フジコン
〒563-0351大阪府豊能郡能勢町栗栖92-9
・成虫になったばかりのオオクワガタ等は、交尾・産卵どころかエサすら食
 べません。(約2〜3ヶ月程度は、その状態が続きます。)
 その間は、乾燥しないように注意し、温度変化の少なく、暗い場所に置け
 ば、2〜3ヶ月は大丈夫です。
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